2015年6月9日火曜日

【舞台ist】vol.1 和田佳子さん

舞台ist 

私たちを楽しませてくれる舞台をつくる、プロの”舞台ist”に話を聞く企画がスタート!年間観劇数100本を越えるTheatre at Dawnミナが気になる人を取材し、不定期で連載します。


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Vol.1 和田佳子さん

「大劇場でしか観ることのできなかったミュージカルが、いま変りつつあります。」


「ライオンキング」、「レ・ミゼラブル」、「エリザベート」・・・
1,000人、2,000人キャパといった大きな劇場で上演されることの多かったミュージカルが、いま新しい時代を迎えています。

新しい形式とは、海外のミュージカルを小ないし中劇場と呼ばれる、比較的小さなサイズの劇場で上演すること、そしてさらに注目したいのは “in Concert"というスタイルで初演を行うことです。Theatre at Dawnの朝芝居(2013年4月)、オズと魔法使いのカフェ講座(2014年2月)、ミュージカルコンサート(2014年9月)でもお世話になった、舞台制作の和田さんにお話を聞きました!

近年で話題となった "in Concert”ミュージカルは、「サイド・ショウ」「プロミセス・プロミセス」「CHESS」など、どれも米国ブロードウェイや英国ウエストエンドで高い評価を得た作品。

「海外作品を日本で上演することは、版権などの問題がありコストがかかります。ですが、本当は良い作品って、もっとたくさんあるんですよ!アメリカでは、地方で実験的な上演を重ねて改良し、最後はブロードウェイにまで持って行く”トライアウト”という方法がありますが、”in Concert”は、稽古期間が短く、予算の規模も小さい日本ならではの手法なのかも知れませんね。」

そんな和田さんが新たに仕掛けるのは、1991年にブロードウェイで初演し、主演女優賞を含むトニー賞3部門を受賞した「秘密の花園」というミュージカル。


子ども向けの絵本などでご記憶の人もいるでしょうか。「秘密の花園」は、孤児の女の子、妻を亡くした伯父さんなど、それぞれに心の傷をかかえた登場人物が、新しい家族となり、冬から春のあいだ、庭の花園が息を吹き返すのにつれて心の回復を取り戻していくお話です。ミュージカル版はそれに加えて、大人の恋愛も描かれているんだとか。


「80年代〜90年代はじめの作品といえば「オペラ座の怪人」「レ・ミゼラブル」など名作が多く、かつ日本人の心情に合うものが多い。それぞれの旋律にテーマがあって、繰り返し使われていく中でストーリーが深まるというのも特徴的ですね。音楽はクラシカルで、劇団四季がロングラン公演をしていそうな感じ(笑)。初演当時は、日本では子役がステージに上がれる時間が20時までと決まっていたため上演が叶わず、そのまま忘れ去られていた作品なんです。」


そう、子役といえば。昨年の映画が人気を集めた「ビリー・エリオット」「マチルダ」そして、今年のトニー賞で作品賞を受賞した「ファン・ホーム」など、今や子役の出てくる作品にハズレなしといわれるほど。「秘密の花園」でも、将来有望なキッズシンガーさん達が多数出演しているそうです!


日本のミュージカルの新しい息吹を感じる「秘密の花園 in Concert」、
ぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。

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◎ドーン特別席のご案内

めちゃめちゃ限られた枚数になりますが、本ブログ読者の皆さんへ、関係者のための良席を確保しました。ご希望の方は、どうぞ下記までお申込みください。

締切:6月10日(水)24:00
料金:6,000円(指定席、当日精算)

・宛先:2015secretgarden@gmail.com
・件名:「ドーン特別席 申し込み」
・本文:次の5点を明記ください:① お名前(フリガナ) ② 公演日時、昼/夜どちらか ③ 人数 ④ メールアドレス ⑤ 電話番号

***公演担当者より、お申込みメールの返信をもって予約確定となります。

公演名:

会場:
小田急線「新百合ケ丘駅」北口から徒歩3分

公演スケジュール:
6/12(金)夜19:00
6/13(土)昼14:00 / 夜18:00
6/14(日)昼13:00 / 夜17:00